昨日歌舞伎俳優の市川団十郎さんが肺の感染症のため亡くなりました。まだ66歳
の若さでした。昨年末には中村勘三郎さんが食道がん手術のあとの肺感染症が
原因でなくなりました。57歳の若さでした。このふたりが相次いで亡くなり、また
どちらも日本人男性の平均寿命よりもかなり早く亡くなったことは、歌舞伎役者
という職業と直接の因果関係はないかもしれません。
しかし今日テレビに流れた白血病入院前の状況は、舞台を終えると
立ち上がることも出来ないくらい憔悴していてそのまま入院して白血病
と診断されたとのこと。
体はもう無理とSOSを発しているのに、役者の誇りと気力だけで
なんとか演じきったその役者魂に恐ろしいものを感じました。
一流の役者というのは、それほど
自分を追い込んでいるのでしょう。
先に亡くなった中村勘三郎は酒が好きで、酒豪でもありそれが食道がんの原因
とも考えられますが、数年前の突発性難聴は慢性疲労から来たものです。
勘三郎も芸に命をかけるくらいの人でした。
このふたりに観るとおり当代売れっ子の歌舞伎役者は休む暇なく仕事が続く
激職のようです。今後このようなことがないよう、歌舞伎役者の健康管理には
万全を期す必要があると思います。