老齢厚生年金の保険料は、標準報酬月額×保険料で算出されますが、
実際どれくらいの保険料になるのでしょうか。
計算方法を説明します。
厚生年金保険の保険料率は、平成23年9月分から、
0.354%に引き上げられました。
厚生年金保険料は、2004年9月までは年収の13.58%でした。
しかし、2004年10月から毎年0.354%ずつ引き上げられ、
2017年度には年収の18.30%まで引き上げられることになっています。
13年間で、4.72%引き上げられるのです。
たとえば、ボーナスを含めた平均年収が450万円の場合だと、
2017年度の保険料は年額41万1,750円になります。
2004年度の保険料負担よりも約10万5,000円増額になってしまうのです。
現在の厚生年金保険料は、標準報酬月額を1から30等級まで
分けられており、それに従って決まっています。
1等級は9,800円で、1等級ずつあがると約8,000円から3万円ずつあがっていき、
30等級では62万円になります。
もし仮に、標準報酬月額が13等級の20万円の一般被保険者の場合、
被保険者の保険料は16,412.00円になります。
これが老齢厚生年金の保険料になるのです。
だんだんと負担が上がっていくという構造になっているので
不満等はあるかもしれませんが、今の財政・運用上受け入れるしかないものと
なっているのです。
2012年11月2日 再掲載