雑記

金子みすゞの詩について

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劇団えるむの、「みすゞ凛ゝ」というお芝居を観ました。
金子みすゞの半生を、彼女の詩を紹介しながら綴っていくお話です。

東日本大震災の直後、一般的なテレビCMが自粛されACのコマーシャルばかりが
流れていた時期がありました。その中で使用されていたこともあり、
またその優しさに人々が癒されたこともあり、金子みすゞが再び注目されました。

このお芝居は今回再演で、初演の頃が第一次の金子みすゞブームだったようです。
矢崎節夫という人がみすゞの詩のすばらしさを発見し世の中に発表したのが
きっかけだったということで、お芝居の語り手として矢崎氏が登場します。

みすゞは明治に生まれて大正を過ごし昭和の初期に亡くなりました。
とても利発で、文学的な才能は早くから周りの知るところだったようです。
雑誌の投稿などでも何度も入賞し、かの西條八十にも認められていたのです。
童謡作家として、成功する一歩手前まできていました。

「みんなちがって、みんないい」。今の時代でも、この言葉を聞いて改めて、
それぞれの個性が大事ということを思います。大正時代の女性が、
こんな風に優しく語っていたことに感動します。

人間以外の、動物やものへの深い思いやり。
本当に清らかな心の持ち主だったのでしょう。

しかし、複雑な家庭環境、不幸な結婚、病気などが重なり、
愛する娘とも引き裂かれ、ついに絶望して自殺してしまいます。
そのまま何十年も、みすゞの珠玉の詩は埋もれたままになっていました。

矢崎氏の熱意により発掘された美しい作品は今、時を超えて、
私たちをなぐさめ、励ましてくれます。
これからも何度でも復活して、その時代の人々に語りかけ続けるのだと思います。

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