文系に最も必要なのは営業の能力で
大学でも営業大学が必要だという話がありました。
参考
文・人文系学生の就職率は低い 「営業大学」なぜないか疑問
http://www.news-postseven.com/archives/20121106_152877.html
確かに文系卒の就職先は大半が営業になるというのは
事実です。
そして現在ある文系の学部は法学部、経済学部、経営学部、商学部、
社会学部、文学部・・・等で大半は純粋学問であって
卒業後直接役立つというものはないと考えても
おかしくないでしょう。
では営業学部を作ればいいじゃないか、というのが
議論の主旨です。
ただ、そうすると大学自身が就職予備校となってしまいます。
もともと研究職につく人がごくごく少数であると考えた場合、
実学化を進めていくのは悪くないように見えますが、
あまりにも短絡的に考えるのもよくない面もあります。
本当に社会に出て数年で身につけることができるような
勉強を貴重な学生時代にやることがあるのか?ということです。
それで生産性が上がるのであればいいですが、
その生産性は商品を売るための営業トークを磨くということでは
ありません。
ゆくゆくは文系であっても企業を経営する能力や少なくとも管理する
能力、新商品を開発する能力、国際競争力を上げる能力が
必要となるわけです。
小手先のことを教えるよりも思考能力を磨いた方が将来性は
あります。
だからといって、営業に完全反対ということではなく、
履修の数%を社会を知る科目を入れればいいと思うです。
もっと抽象論ではなく、社会の現実がどうなっているかを
学生のときに知る機会を増やし、その中で論じていく。
こんな場があってもいいのではと思います。