ベストライセンス社がPPAPの商標を先に
出願していてAVEXに警告書を送ったと
いうことで話題になっています。
先に出願したものがその商標権を得ると
いっても、なんでも流行りになったものを
先に送っておいて、その当事者に警告して
収益を得るという手法。
ちょっと個人的には真っ当なビジネスとは
いえないように思えてしまいます。
もともとその商標を使ってビジネスを
していて、後から譲り受けるために
費用交渉をするのであれば、それは
当然理解できるということになります。
ですが、PPAPって明らかにピコ太郎が
使っているのが国民的に明らかな状態で
絶対に使ってないでしょという状態で出願。
これで認められたら、もう完全に法の抜け穴と
いう状態になってしまいますね。
実際には本当に受理されるのは極めて
少なく、費用も払ってこないということで
却下されて終わりになっているということですが、
もし、認められて、いきなり損害賠償なんて
話になってしまうとありえないリスクを
負うことになってしまいます。
特許庁は対策を取らないのか?
特許超も注意喚起を出したということで
もうこの会社からの出願は本物ではないと
理解していることになるのかなと考えます。
2016年には9000件程度も出願されていたと
いう話もあります。
INSTAGRAMとかマイナンバー検定、
LINE、ユルキャラ等もあるということ。
明らかに異常すぎる行動です。
これで一個人・一企業がすべての
キーワードを取得できてしまって、
本当に利用している企業が使用料を
支払わなければいけない、なんてことが
存在してはいけません。
この行為は特許庁の業務を煩雑にして、
職員の人件費が上がって、結果として
使われる税金が多くなって、国民に
ツケがまわるという話。
非常にばかげた話です。
特定の人からの申請を受けないというのは
なかなか制度上難しいのかもしれませんが、
明らかな異常事態の場合は、〇〇職以上の
判断により拒否できる等の対処くらいは
してもらいたいですよね。
二ッチなビジネスを見つけることは
素晴らしいことのが一般ですが、
この方法は社会的に迷惑なだけです。
大手企業相手だと一蹴されて終わりかも
しれませんが、中小企業だと泣くことに
なっているところもあるのかもしれません。
ベストライセンス社も
こんなことに力を使わないで
もう少しまともなビジネスに移行して
もらいたいところです。